【国際結婚〜米政府との戦い〜】フィアンセ(K1)ビザってなに?

婚約者ビザ | K1 VISA

こんにちは。エリです!

2018年のクリスマスにアメリカ人の旦那と婚約してから、フィアンセビザ(K1ビザ)を申請、取得し、ようやく一緒に暮らし始めることが出来ました。

周りからはよく、

フィアンセビザってなに?どうしてそんなに取得までに時間がかかったの?

国際結婚は大変って聞くけど、具体的に何が大変なの?

などと聞かれるので、今回の記事では、フィアンセビザ(K1ビザ)についてざっくりご紹介します!

フィアンセビザとはなんなのかどのような状況の人が取得する必要があるのか、詳しく説明していくので、アメリカ人との結婚を考えている方の参考に少しでもなれば幸いです。

 

※以下の情報は、2019年現在の情報です。移民に関する法律は予告なく変更される場合がよくあるので、私の情報は参考程度に、必ず政府のウェブサイト等の公式情報を確認してくださいね。

 

アメリカ人の結婚相手とアメリカで暮らすには?

最終目的はアメリカで結婚→グリーンカード(永住権)!

私は現在の旦那と婚約してすぐ、結婚後はアメリカと日本のどちらで生活するか話し合いました。彼の家庭の事情もあり、私たちはひとまずはアメリカで生活する方を選びました。

アメリカ国籍を持たない私が、アメリカの方式で結婚したあとに、アメリカで不自由なく結婚生活を送るためには、アメリカに滞在するための資格がいります。

そこで必要なのが、グリーンカード(永住権)です!

グリーンカードとは、外国人(わたし)がアメリカ人の配偶者として、アメリカに無期限で滞在し、不自由なく生活を送れるようになるための資格です。

アメリカ国籍を持つ人の配偶者や、その直近の親族が対象者になるので、アメリカ人と結婚することにより、自動的にグリーンカードを申請する資格が与えられます。

 

「結婚」目的でアメリカへ入国する

しかし、結婚を決めたとき、私はアメリカに合法で長期滞在できるビザを持っていなかったため、日本で働きながらアメリカに住む彼と遠距離恋愛をしていました。

彼からプロポーズをアメリカで受けた時も、私はESTA(ビザ免除プログラム)を使って、彼に会うために短期入国していました。

ESTAは観光などの短期滞在のためのプログラムなので、これを使ってアメリカで「結婚」することは出来ません。

なのでわたしはプロポーズを受けた後、一旦日本に帰国し、「結婚→永住」を目的とした滞在が可能なフィアンセ(K1)ビザの手続きをしてから、彼との結婚とグリーンカード手続きのためにアメリカに再入国する必要がありました。

 

フィアンセ(K1)ビザとは?

フィアンセ(K1)ビザとは、アメリカ国外に住む外国人が、アメリカ人と結婚し、最終的にグリーンカードを申請するための入国に必要なビザのことです。

アメリカに入国するには、観光ビザ、学生ビザ、就労ビザなど、目的に合わせたたくさんのビザがあるのですが、フィアンセビザとは、「アメリカ人とアメリカで結婚するため」にアメリカへ入国できる、唯一のビザなのです!

つまり、アメリカは移民に不必要に居座って欲しくないため、ESTA等で入国の際に就労や結婚、永住をほのめかすと速攻アウトなのですが、フィアンセビザさえ持っていれば、アメリカ税関のコワモテのおっちゃんに

今回の渡航目的は?

と聞かれた時に、

アメリカ人の婚約者と結婚して、グリーンカードを取得するためです!

これからアメリカに合法で好きなだけ居座ってやるぉ☆(ドヤッ)

と、胸を張って言えちゃうというわけです。

わたしは結婚前、アメリカへの入国回数が多かったため、ESTAでの入国審査ではいつも怪しまれていました。フィアンセビザさえあれば、こんなに堂々と永住をほのめかして、入国審査を通過出来るなんて素晴らしい快感です!

 

フィアンセビザ(K1ビザ)の申請資格

フィアンセビザの申請資格は、以下の通りです。

K-1ビザの受給を受けるためには次の条件を満たさなければなりません。

  • 一方が米国籍者であること
  • 双方とも法的に結婚できる状況であること。すなわち、双方とも現在結婚していないこと
  • 双方がこれまでに直接会っていること
  • 婚約者が婚約者ビザを所持して米国に入国した日から90日以内に結婚する予定であること

引用元:https://www.ustraveldocs.com/jp_jp/jp-niv-typek.asp

双方がこれまでに直接会っていること

アメリカ移民局の説明を詳しく読み進めていくと、「フィアンセビザ申請の日から遡って2年の間に一回以上会っている」ということが条件らしいです。

つまり、インターネット等で出会った相手と、直接会うことなくそのまま結婚 というのはダメなようですね。

私たちも、会ったことがあるという証拠の写真や航空券などを政府に提出しました。

 

「婚約者が婚約者ビザを所持して米国に入国した日から90日以内に結婚する予定であること」

フィアンセビザ自体の有効期限は通常半年間で、有効期限の間に必ず渡米する必要があります。

いつビザが発行されるか本当にわからないので、フィアンセビザを申請する前から、ビザが取れたらすぐにアメリカへ移住できる準備ができている事が大切です!

半年以内にフィアンセビザでアメリカへ無事入国したら、アメリカ国内の滞在可能期間はアメリカへ入国した日から90日間です。その期限内渡米→結婚→グリーンカード申請を全て終わらせなければいけません。

フィアンセビザ発行までは散々待たせておいて、いきなりものすごい勢いで結婚を急かしてくるアメリカ政府(笑)

フィアンセビザ自体は、グリーンカードを取得するための一時的な入国許可証みたいなもので、それ自体に結婚や永住を認める効力はないのです。

とは言ってもフィアンセビザ取得=結婚→グリーンカード取得の道の、大きな第一歩となるわけですね!

 

フィアンセビザが必要ない場合

ちなみに、日本人が婚前からすでにアメリカに合法で長期滞在をする資格学生ビザ就労ビザなど)を持ち、アメリカで生活をしている場合。

この場合は、自分のすでに持っているビザの期限以内にアメリカで結婚手続きをして、そのあとグリーンカードを申請する(ビザのステータスを”永住”に切り替える)という手続きになります。

よくあるケースが、

アメリカで長期留学中に出会ったアメリカ人としばらく付き合い、卒業後そのままアメリカで結婚。

などですね!この場合はすでに両者ともアメリカに合法に滞在しているので、フィアンセビザ取得は必要なく、アメリカでそのまま結婚し、全ての手続きを行うことが出来ます。

 

フィアンセビザ取得の難しさとその理由

このフィアンセビザ、取得するのがかなーーーーり面倒くさいのです!!!

そして、びっくりするほど時間がかかる!!!(私たちは7ヶ月かかりました。)

その理由は、アメリカの永住権欲しさに偽造結婚をする移民が後を絶たないからです。

なのでフィアンセビザを取得するには、アメリカ人婚約者との関係を証明する証拠の提出などが求められます。

付き合っている証拠が少なかったり、不法移民の多い国出身の人だと、調査が長引き、ビザ発行までに一年以上かかってしまうカップルも少なくないそうです。

フィアンセビザを取得しなければいけない人というのは、私のようにアメリカに住む資格を持っていない人ということになるので、多くの人がアメリカに住む婚約者とは別の国で、このめんどくさいプロセスを踏んでいかなければなりません。

フィアンセビザがいつ承認されるのかはアメリカ政府次第です。

明日かもしれないし、半年後かもしれない…。政府からの返事を何ヶ月も待っている時は、先の見えないトンネル状態。

いつになったら一緒に暮らせるようになるのかと本当にめげそうになりましたw

結婚前の試練と思って、ふたりで励まし合いながら頑張りました!!

 

ビザ申請のために弁護士はつけるべき?

移民ビザの申請手順はとてもややこしいため、移民弁護士をつける方が多いようです。

ですが、私たちは金銭的にあまり余裕がなかったのと、偽造結婚と疑われる要素が少ないと判断したため、弁護士はつけずに自力で申請する方法を選びました。

実際に自力で手続きを進めてみると、時間をかければそんなに難しいことではなかったです。

ただ、アメリカ政府の情報をみても曖昧な部分があったり、私たちの状況と当てはまらずに、どちらにチェックを入れていいか迷ったり…。そんなときに専門家に質問できたらなぁと思うことは多々ありました。

ほとんどの情報はGoogleで検索すれば出てくるので、現代のテクノロジーに感謝です!ただ、検索結果を全て鵜呑みにするのではなく、正しい情報か見極めるのが必要です。

もしお金に余裕があって、時間やストレスをかけたくないのなら、弁護士を雇うことをオススメいたします(笑)

 

まとめ

今回の記事では主に、フィアンセビザについてご紹介いたしました。

数ヶ月ものプロセス、フィアンセビザ取得後は晴れてアメリカへ飛び立ち、婚約者と一緒に暮らせるようになるというわけです。

フィアンセビザで入国したあとも、私が現在進行形で苦戦している、結婚→グリーンカード というクソめんどくさいプロセス パート2が待ち構えているのですが(笑)

それはまた後々ご紹介いたしまーす!

Elly

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