こんにちは、エリです!
前回の記事で、フィアンセビザとは何かを紹介しました。
今回の記事では、いよいよ婚約者ビザ申請の第一歩、I-129Fの提出方法をわたしの体験談も含めながら、詳しく紹介していきます!
※以下の情報は、2019年現在の情報です。移民に関する法律は予告なく変更される場合がよくあるので、私の情報は参考程度に、必ず政府のウェブサイト等の公式情報を確認してくださいね。
- I-129F とは?
- I-129Fはどこに提出すればいいの?
- わたしがI-129Fと一緒に提出した書類
- 1. カバーレター|Cover Letter
- 2. 申請料|Filing Fee
- 3. I-129F
- 4. 2人のパスポート写真|Two Passport sized Photos
- 5. 入国後90日以内の結婚宣誓書|Letter of Intent to Marry
- 6. 2年以内に直接に会ったという証明|Proof of Meeting and Relationship
- 7. 請願者のアメリカ国籍証明|US citizen’s Proof of Citizenship
- 8. 婚約者のアメリカ入国の証拠|Proof of Beneficiary’s US travel
- 9. G-1145 Notification of Application acceptance(任意)
- その他|Other Documents
- わたしたちが I-129F を提出した時の状況
- タイムライン・まとめ
I-129F とは?
I-129Fとは、フィアンセビザを申請するためのメインフォームです。
正式名称は 「I-129F, Petition for Alien Fiancé(e)」という書類で、「エイリアン (外国人) である婚約者のための請願書」という意味になります!!(笑)
“Alian“って外国人って意味もあるんだけど…わたしはいきなりエイリアン扱いかよ!wって思いました。
ちなみにフィアンセビザが承認されると、エイリアンナンバーがGETできるぉ☆ グリーンカード申請手続きでも、あなたのエイリアンナンバーは?って度々聞かれるぉ☆
※わたしの勝手なエイリアンナンバーのイメージ
話がだいぶ反れましたが(笑)
このフォーム上でよく登場するPetitioner(請願者)とBeneficiary(受益者)という単語。
Petitioner(請願者)とは、この書類を提出する張本人、アメリカ人の彼のこと。
Beneficiary(受益者)とは、この書類が受理されることによって利益を受ける(ビザがもらえる)私のこと。
つまりI-129Fとは、アメリカ国籍を持つ人がアメリカ政府に

僕はアメリカ人なので、アメリカの方式で結婚したいんだけど、僕の婚約者がビザなしのエイリアンだから(←しつこいw)彼女がアメリカに入れるビザを出してあげてください!
って請願(お願い)する書類ってことですね。
公式ウェブサイトから、I-129Fの正式フォームやインストラクションがダウンロードできます。
インストラクションをしっかりと読んで、書類を作成していきましょう!
I-129Fはどこに提出すればいいの?
USCIS(U.S. Citizenship and Immigration Service)へ提出します。
日本語でいうと、移民局ですね。USCISはグリーンカード取得までに度々戦う相手となりますので、覚えておきましょう!
I-129Fと関連書類を集めたら、アメリカにいる婚約者の方に書類一式を送付してもらいます。送付先は、前のセクションに貼り付けてあるUSCIS公式ウェブサイト上に記載があります。
わたしがI-129Fと一緒に提出した書類
1. カバーレター|Cover Letter
カバーレター(cover letter)とは、アメリカで正式な書類を提出するときに同封する添え状のことです。特に決まった書式はなく、同封してある書類の中身を説明したものを作成します。
Googleで
と検索して、そちらを参考に自分で作成しました。
私たちが実際に提出したものをこちらに載せましたので、参考までにどうぞ!
2. 申請料|Filing Fee
2019年1月時点のI-129F申請料は$535です。地味に高いw
郵便為替や小切手、クレジットカードで申請可能です。
私たちは、お金がいつ引き落とされたかすぐに確認できる+ポイントが貯まる(←)という理由からクレジットカード支払いにしました。
クレジットカードで支払う場合には、追加でこちらの G-1450, Authorization for Credit Card Transactions という書類にクレジット情報を記入する必要があります。
3. I-129F
13ページにも渡る、魔のI-129F。
2人の細かい情報の記入が必要となりますので、相手の方とコミュニケーションを取りながら根気よく記入していってください。
※たまに期限切れのフォームが堂々と公式サイトに載っていることがあるそうです(笑)さすがアメリカ。
そして、気づかずに期限切れフォームをそのまま提出してしまい、「期限切れだからダメだぉ」とあとで移民局から送り返された人もいるそうです…。「お前(移民局)がウェブサイトに最新版を載せてないからやんけ!」とアメリカ政府に逆ギレしてもムダなのです。
フォームの右上にある有効期限が、必ず期限内であることを確認してくださいね!
4. 2人のパスポート写真|Two Passport sized Photos
Petitioner(請願者)と、Beneficiary(受益者)の白背景のパスポート写真を2枚ずつ。
アメリカのパスポート写真サイズなので、2×2インチ(約5×5センチ)の大きさです。
スピード証明写真で撮っても良いのですが、5×5センチに合わせて自分で切らなくてはいけません。白背景の機械を探すのもなかなか難しかったです。
手間だと思う人は写真屋さんでアメリカパスポートサイズと伝えて撮ってもらえば、サイズ合わせてくれますよ。
5. 入国後90日以内の結婚宣誓書|Letter of Intent to Marry
K1ビザは入国後90日しか有効ではないことは前の記事で説明しましたが、この宣誓書は「私は婚約者が入国後90日以内に、法的に結婚することを誓います」と記し、2人でサインした紙です。
決まった書式はなく、カバーレターと同じくGoogleで検索して出てきたテンプレートを参考に自分で作成しました。
私たちが実際に提出したものがこちらです。
6. 2年以内に直接に会ったという証明|Proof of Meeting and Relationship
これが最も重要になってくるポイントです。ここの証拠が弱いと、USCISから「もっと証拠が必要」と書類が送り返されてしまうことがあります。
何を送ればいいの〜と悩みましたが、ここでもGoogle先生に頼り、情報を集めました!
私たちはヤングアメリカンズというパフォーマンス団体で世界各国をツアーしていた関係で、15カ国以上を短期間で行き来していました。5年間の交際期間の中で、同じ国に正式に住んでいたことはなかったため、怪しまれないように私たちの出会いなどを説明する手紙を最初に添えました。
「2012年に非営利組織の活動で出会った私どもの関係が、フレンドシップからロマンスへと変化を遂げたのは、2014年夏のことでした…」
ってな感じで、アメリカ政府に向けて、クッソ堅苦しい英語で私たちのラブストーリーをお届け(笑)
続けて、その手紙の中で、2年間のうちにいつ、どこで会ったかを箇条書きにまとめました。
会ったという事実に対応する証拠(航空券のコピー、写真など)、最後に婚約指輪の写真や送り合ったバースデーカードのコピー、メールのスクリーンショット等も添えました。
私がUSCIS宛に書いた手紙はこちらです。
※上の手紙は私が個人的に説明が必要と判断し、自己作成したものなので、添付する必要はありません。この手紙だけは、主語がBeneficiary(私)となっています。
7. 請願者のアメリカ国籍証明|US citizen’s Proof of Citizenship
請願者がアメリカ国籍を保持しているという証拠として、アメリカのパスポートや、出生証明書のコピーなどを提出します。
8. 婚約者のアメリカ入国の証拠|Proof of Beneficiary’s US travel
外国人の婚約者が今までアメリカに入国したことがあるなら、パスポートのコピーとI-94の提出が必要となります。
I-94とは、過去のアメリカへの渡航履歴の記録です。こちらのサイトに、パスポート番号を入力することで自分の渡航履歴が表示されるので、それを印刷します。
私は過去にB1/B2ビザを所有していたので、一応そのコピーも提出しました。
さらに、小心者の私は、入国スタンプの押してあるスタンプページを全て印刷したものも同封しました。きっと一切必要なかったと思います(笑)
9. G-1145 Notification of Application acceptance(任意)
G-1145を提出すると、USCISが私たちの書類を受け取った時や、承認した時に、この書類に記載されたメールアドレスに通知がいきます。
通知は郵便でも来ますが、リアルタイムで受け取りたい場合にはこちらも提出しましょう。
その他|Other Documents
私たちはお互い初婚・子なしの結婚だったので提出書類は以上でしたが、今回の結婚が初婚でない方は、離婚が成立している証明が必要です。
自分の子どもを一緒にアメリカに連れて行く場合には子どものためのビザの申請も必要ですので、インストラクションをよく読んで、自身の状況に合わせて書類を用意してください。
わたしたちが I-129F を提出した時の状況
アメリカ政府機関が閉鎖!?
私がプロポーズを受け、アメリカへの移住を決めた2018年12月。時はまさに政府閉鎖(Government shutdown)の真っ只中でした。なんてタイミング!
アメリカでは、予算案の成立が難航すると、政府機関が一時的に閉鎖されてしまうんです。
トランプ大統領の「メキシコの壁」政策の予算案の折り合いが付かず、2018年12月22日から2019年の1月25日まで、アメリカ史上最長の政府閉鎖となりました。
緊急時以外は閉鎖されていた政府機関、もちろん移民ビザのプロセスなんて後の後回し。
私のビザ発行に時間がかかった理由の一つとして、この政府閉鎖期間によって移民プロセスが滞っていたのだと思います。
タイムライン・まとめ
- 2018年12月25日 アメリカ・NYで婚約。
- 2019年1月上旬 日本に帰国、I-129Fの書類集め。
- 2019年1月下旬 アメリカの彼にわたしの用意した書類一式を郵送。
- 2019年1月25日 彼がUSCISにI-129Fを郵送!←イマココ
ちょうど政府閉鎖が終わった日に、ドキドキしながら移民局に書類を郵送した私たち。
これだけの書類を英語でまとめ、提出したのはもちろん初めてだったので、なんだか偉業を成し遂げたような達成感がありました(笑)
2人の関係の証拠をまとめている時は、こんなこともあったな〜としみじみ思い出し、楽しかったです!
さて、最初の難関をひとまず終えたので、しばらくは移民局からの連絡を根気よく待つのみ!次回の更新をお楽しみにしていてください☆
Elly
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