【私が婚約者ビザを選んだ理由】ESTAを使ってアメリカ入国→結婚じゃダメ!?

婚約者ビザ | K1 VISA

こんにちは。

マイアミ在住日本人ライターのエリです!

私は2019年に婚約者(K1)ビザを使ってアメリカへ入国、現在アメリカ人の旦那と結婚してマイアミで暮らしています。

今まで婚約者(K1)ビザの申請方法を記事にしてきました。

しかしあまりにめんどくさい手続きのため、「なぜ婚約者ビザを選んだの?」「婚約者ビザ以外の方法は?」という質問をよく受けます。

なので、今回の記事では、アメリカ人と国際結婚する場合のビザの選択肢や、絶対NGな国際結婚の方法について書いていきます!

 

婚約者(K1)ビザか、配偶者(CR1)ビザか

以前書いた記事で説明したように、アメリカ人と結婚して、アメリカで生活することを予定している日本人は、一般的にグリーンカード取得がゴールとなります。

 

 

日本人が結婚してグリーンカードを取得するまでに、下のように大きく分けて二つの方法があります。

 

① 婚約者(K1)ビザでアメリカへ入国→アメリカで結婚→グリーンカード申請

② 日本で結婚→配偶者(CR1)ビザでアメリカへ入国→グリーンカード申請

 

結婚が先か、ビザを取得しアメリカへ入国するのが先かで、ビザの種類が違ってきます。

これからそれぞれのビザの違いや、メリットとデメリットをご紹介します!

 

婚約者ビザのメリット・デメリット

婚約者ビザは、お互いの婚約関係を証明できる未婚のカップルが申請できるビザです。

ビザ取得までに7ヶ月〜10ヶ月かかると言われていますが、配偶者ビザに比べると短期間でビザが手に入るため、婚約者と離れて暮らす時間が短くて済むのが最大のメリットと言えます。

デメリットとしては、婚約者ビザでアメリカに入国してからグリーンカードを申請すると、取得まで半年〜1年ほどかかると言われているので、就労許可や、アメリカから出国許可が出るまで時間がかかります。

仕事をせずにアメリカでグリーンカードを待つ、宙ぶらりんな生活を過ごすことになります。(今の私ですw)

また、グリーンカード取得までに$2300 ほどかかるのもデメリットのひとつです。

配偶者ビザのメリット・デメリット

配偶者ビザは婚約者ビザと違い、法的にすでに婚姻関係にあるカップルが申請出来るビザです。

ビザ取得までの期間が一年以上かかることで、婚約者がアメリカにいる場合は離れて暮らす期間が長くなってしまうのがデメリットとして挙げられますが、その分アメリカに入国した後はすぐにグリーンカードをもらえます。

婚約者ビザと違い、入国後すぐに就労資格や、他の国へ自由に行き来できるのが配偶者ビザの最大のメリットです。

つまり、配偶者ビザが出るギリギリまで日本で働き、アメリカに入国してからも仕事が見つかればすぐに働くことができます。

そのため、金銭的に余裕がないカップルや、グリーンカードが発行されるまでの長い待ち時間が嫌な人は、配偶者ビザが合っているでしょう。

また、申請料も婚約者ビザと比べると半額の$1500 ほどで済みます。

 

私が婚約者ビザを選んだ理由

私たちが婚約者ビザを選んだ一番の理由は、申請期間が短くて済むことです!

私たちは5年間の交際期間のうち、ほとんどが遠距離だったため、それを数ヶ月でも早く終わらせ、一緒に暮らしたかったのです。笑

しかしこの婚約者ビザの取得期間も、トランプ政権に変わってから年々長引いてきているそうです。

配偶者ビザの費用が婚約者ビザと比べると半分で済むというのは魅力的でしたが、申請期間が長い分、お互いの国に会いに行く回数が増えることになり、結局はその方が高くつくんじゃないかと考えました。(というか自分を納得させました。笑)

グリーンカードを待っている間、義実家に住まわせてもらえたのも大きかったです。

義理の母のサポートがなかったら、このグリーンカードを待っているニート期間は私たち夫婦の経済力では厳しかったと思います。

とは言え、この宙ぶらりんなニート期間は予想以上に退屈できついので、日本でもう少し働いていたかったなという気持ちも今となっては正直ありますw

婚約者ビザと配偶者ビザは一長一短なので、どちらの方がお互いに向いているかパートナーとよく話し合って決めてくださいね!

 

ESTAを使って入国→結婚じゃダメなの?

さて、アメリカ人と国際結婚をするに当たって最もよく受ける質問がこれ。

「ビザ取得がそんなに難しいなら、代わりにESTAでアメリカに入国してからそのまま結婚はダメなの?」

これ、結論から言うとダメ、ゼッタイです。

この方法で国際結婚したカップルもたくさんいますし、実際に私の知り合いカップルもESTAで入国し、結婚しています。

しかし、正しい方法ではありませんし、移民法が厳しくなっている今は特にリスクが大きいのでお勧めしません。

次のセクションでは、ESTAの特徴を説明しながら、なぜESTAで入国→国際結婚がNGなのかを書いていきます。

 

ESTA(ビザ免除プログラム)とは

ESTA(ビザ免除プログラム)とは、旅行目的でアメリカへ入国する人が申請する必要のある、ビザの代わりになるものです。

申請はオンラインで数十分で終わるとても簡単なもので、特別な理由がない限り、ほとんどの人がすぐに承認されます。(最近はもう少し複雑になってるかも?)値段も14ドルと安価です。

アメリカへ旅行したことがある人なら、申請したことがありますよね。

ESTAを申請することによって、ビザを持っていない人もアメリカに90日間滞在する資格を得ることが出来ます。

 

ESTAの利用条件

ESTAを利用して渡米するためには、渡航者は下記条件を満たさなければなりません。

ビザ免除プログラムの利用条件

  • ビザ免除プログラム参加国(上記)の国籍であり、有効なEパスポート(IC旅券)を所持していること
  • 電子渡航認証(ESTA)が承認されていること
  • 米国での滞在期間が90日以下であること
  • 渡米目的が:
    • 商用-取引先との会合、科学、教育、専門、ビジネス分野の会議への参加、短期研修(米国を源泉とする報酬を受けることはできません)、契約交渉
    • 観光/旅行、友人や親族の訪問、治療、同窓会や社交、奉仕活動など、及びアマチュアとして報酬を伴わない音楽やスポーツなどイベント或いはコンテストの参加
    • 通過-米国を通過する

引用元:https://jp.usembassy.gov/ja/visas-ja/visa-waiver-program-ja/

 

また、滞在期間の延長滞在資格の変更(ESTA→グリーンカード)は認められないということも明記されています。

90日を越えて滞在する場合、または滞在期間を延長することや滞在資格を変更する予定がある場合には、ビザ免除プログラムを利用することはできません。ビザが必要です。

入国地で、90日を越えて滞在するであろうと移民審査官が判断した場合、入国は許可されません。

 

つまり、渡航目的が「アメリカ人と結婚し、アメリカへ移住するため」の入国には、ESTAは使えないのです。

アメリカの入国審査で渡航目的を聞かれた際に、「観光です」と答えて入国し、そのままアメリカ人と結婚→グリーンカード申請というプロセスを踏むと、入国時に渡航目的について虚偽の申請をした(こいつ観光でアメリカ来たよってゆーて入国したのに、永住しようとしてるやんけ!)と判断され、最悪の場合、国外追放(Deported)されてしまうのです。

 

アメリカの90日ルール

では、下記の場合はどうでしょう。

入国時は「観光」のつもりで来ていたけど、付き合っていたアメリカ人にサプライズでプロポーズをされ、結婚することになった。つまり、入国時は結婚も永住も予定していなかったため、税関でも旅行の目的は「観光です」と答えた。

本人も結婚を想定していなかったため、厳密に言うと入国時に嘘をついたのではなく、入国時の申請の理由から、予期せず状況が変わったということになります。

この場合はどうなるのでしょうか。

アメリカには、国務省が定めた「90日ルール」というものがあります。

90日ルール:アメリカ入国から90日以内に入国時に答えたことと異なる行為をしたり移民申請をすると、虚偽の説明をしたと判断され、移民申請が却下されるどころか、強制送還、最悪の場合は一生涯入国禁止になる可能性があります。

つまり、実際の入国時の申請が嘘か本当かは関係なしに、入国90日以内に異なる移民申請をすると自動的に「虚偽の申請」と見なされてしまうということですね…。

これはESTAでの入国だけでなく、学生ビザや就労ビザなどの非移民ビザで入国した方にも該当します。

そのため、長期滞在ビザを持っていても、入国から90日以内に結婚すると、永住権の申請は却下されてしまう可能性があるのですね。

ちなみにこのルール、元々は「30日・60日ルール」でしたが、2017年に「90日ルール」に変更されました。

移民に関わる法律は本当に年々厳しくなっていく一方ですので、できるだけ正しい方法で手続きすることをお勧めします。

まとめ

今回の記事では、国際結婚をする際の手続きの選択肢についてご紹介しました。

国際結婚の手続きをできるだけ安く、できるだけ早く終わらせたい!という気持ちはみんな一緒。

そんな時に「サチコはESTAで入国して普通にアメリカ人と結婚してたよ」というオイシイ話を聞くと、「サチコが大丈夫だったなら私だって!」と、イチかバチかで試してみたくなってしまうのも分かります。(サチコ誰w)

ただ、アメリカの移民に関する手続きはあまり一貫性がなく、手続きする人によって違ってきます。

日本じゃあまり考えられませんが、手続きをする職員がルールを知らなかったりする場合もあり、正直、運が良ければ見逃してもらえますが、ダメと言われたらダメです。

お隣のサチコさんは、私と全く同じ状況でグリーンカードもらってましたけど?」という日本でよくありがちなクレームは通用しません(笑)

最悪、違反が見つかるとアメリカ入国禁止(Deported)となり、近道のはずがたくさんの時間とお金を費やすハメになりますので、移民プロセスはアメリカ政府がケチの付けようがないように、なるべく正しい方法をとることをお勧めします!

Elly

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