【コロナ帰国】オミクロン株流行時のアメリカから日本の一時帰国(日本入国編)

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みなさんこんにちは。エリです!

実は私、2021年12月19日から、2022年1月11日まで日本に帰国していました。

オミクロン株が流行する中、二転三転とする日本政府の水際対策。私もわからないことだらけで情報源はツイッターで必死に集めていました。

これから日本へ入国しなければいけない方などにこの記事が少しでも参考になればと思い、久しぶりの投稿となりましたが今回の記事を書きました。

ぜひ体験談として、読んでいただければ嬉しいです!

 

※本記事の情報は、私が2021年12月19日にロサンゼルスから搭乗した時の情報です。水際対策は予告なく変更される場合がありますので、最新情報は外務省からのお知らせや厚生労働省のHPなどでご確認ください。

日本入国の際に必要なもの

まずは、日本入国の際に必要な書類を下にまとめてみました。

この中から一つでも抜けると、日本入国はおろか日本行きのフライトに搭乗することもできませんので、要注意です!

フライト前のチェックインカウンターでも書類をチェックされるので、書類は全て紙に印刷して、一つのファイルにまとめて自分の手持ち荷物に入れておくのがオススメ。間違っても預け荷物に入れないように!

また、ANAが日本入国の際に必要なものチェックリストを載せてくれているので、こちらでも確認してみてください。

 

出国72時間以内の検査証明書(COVID-19陰性証明書)

PCR検査の陰性結果と、その証明書が必要です。厚生労働省指定のフォーマットが強く推奨されています。(詳しくはこちらの厚生労働省のサイトから。)

また、検査は出国の72時間以内にする必要があります。(検体採取が72時間以内であって、結果判明が72時間以内ではないので、ご注意ください。)

アメリカではPCR検査は無料ですが、この厚生労働省指定の証明書を発行してくれるところを探すのがちょっと面倒なのです。

かかりつけ医にPCR検査してもらい、このフォーマットを持参して書いてもらうのがいいのかもしれないのですが、私はかかりつけ医がいないため(引っ越してから病院へ一回も行ってない)、私はフライトの前日に、LAX(ロサンゼルス国際空港)にある検査所でPCR検査をし、3時間後に結果のメールを受け取りました。

費用は$125と、PCRが無料で受けれるアメリカの感覚ではかなり高額ですが、入国できないということがあっては困るので確実な空港の検査所を利用しました。

LAXでのPCR検査はこちらから登録、予約をしました。

 

スマホアプリ「My SOS」のダウンロード

このアプリは、ホテルや自宅隔離期間中のGPS居場所確認や、政府からの居場所確認ビデオ電話を受けるために必要なものです。

アプリは自身のスマホに搭乗前までにダウンロードをしておくことをオススメします。

設定などは入国時にスタッフが一緒にやってくれますので、とりあえずダウンロードだけしておけばOK!

こちらから詳細確認できます。ちなみにCOCOAという濃厚接触者を知らせるアプリは強制ではないので、私はダウンロードしませんでした。

 

誓約書への署名

日本入国にあたって、隔離などのルールを守りますよ〜という誓約書です。

こちらのページの「検疫所が確保する宿泊施設での待機・誓約書の提出について」下部にある「日本語」もしくは「English」をクリックすると、誓約書PDFがダウンロードできます。

 

「検疫法第12条の規定に基づく質問」への回答

入国前にPCR検査しましたか?アプリはダウンロードしましたか?などをYESかNOで答えていく質問です。

どうせ全部確認するのに、この質問票に回答する意味あるのかなと思いますが(笑)

こちらからダウンロードできます。

 

質問票WEB版

これは出国直前にインターネットで回答していって、最後のQRコードをスクリーンショットしたものを保存しておいてください。入国時に見せます。(スマホからでOK)

こちらからアクセスできます。

 

ワクチン接種証明書

カリフォルニア州から日本に入国する際にはワクチン証明書は必要ありませんでしたが、逆に日本からアメリカに帰る(入国する)際にワクチン証明書提出が必要だったため、こちらも必須でした。

また、アメリカからの入国は対象外でしたが、国によってはワクチン接種証明書を提出することによって、ホテル隔離がなくなる場合もあるようですので、チェックしてみてください!

 

いよいよ日本入国!羽田空港での検疫の状況

PCR結果も無事陰性、書類に漏れがないかドキドキしながら飛行機に乗り、いよいよ2021年12月20日の早朝5時に、2年半ぶりの日本へ上陸!

飛行機から降りると早速WEB質問票のQRコードを確認させられます。スマホをリュックから出してなかったので、アタフタ。

その後順にルートに沿って、PCR検査の陰性証明書を見せたり、誓約書を提出したり…。ひとつ一つの書類を提出する場所が違うので、スタンプラリーのように空港中を歩き回って、そのブースで要求された書類を提出していきます。

空港内をかなり歩かされるので、手持ち荷物は少なめ+歩きやすい靴をお勧めします。

そして唾液での抗原検査をして、また別場所でアプリがスマホにダウンロードされているかの確認。ここで、アプリの初期設定からGPSの設定など、スタッフが一人ひとり丁寧に隣で一緒に操作してくれました。

そして、抗原検査の結果の待合室。やっと座れる〜

目の前に見える飲み物とスナックが買える自販機。喉が渇いて、小腹も空いてたのですが、使えるのは現金かsuicaのみ。日本円がなく、クレカしか持ち合わせていなかったので泣く泣く我慢しました。

これから帰国される方は、長丁場になりますので飲み物やスナックのご準備をされた方が良いかもしれないです。

アナウンスで私の検査番号が呼ばれ、窓口に行くと結果は陰性!よかったー。

ということで隔離場所への移動を待つ列に並ばされます。一定数集まったら、グループで移動し税関を通ります。

ツイッター情報では、「検疫が終わるまでに着陸から8時間もかかった」などの情報があったので、かなり覚悟をしていたのですが、オペレーションが改善されたのか、早朝便だったからなのか、飛行機から降りてから、荷物を持って出口へ向かうまではトータル2時間半くらいでした。

チェックされる書類などがたくさんあり、歩き続けてたので、待たされた感じもなし。待たなければならなかったのは抗原検査の結果を待つ時くらいだったのでとてもスムーズだったと思います。

税関を抜け、これでやっとパンデミック禍での入国手続きが終了、いよいよ隔離施設へ移動です!

次の記事では、隔離施設や自主隔離について書いているので、そちらもぜひチェックしてみてください。

 

 

外国に対する鎖国的な政策と考えについて

今回日本に帰国するにあたって、オミクロン株に対する日本の政策や、世論などを遠く離れたアメリカから見ていて、たくさん考えさせられました。

それぞれの事情で「帰りたいけど帰れない」状況が続いていた海外在住の日本人から、たくさんのお話を聞いたり、実際に自分がその中の1人だったりで、今もまだ続いている水際対策には思うことが多々ありますので、個人的な意見として少しだけ書かせていただきました。

 

外国人の入国を禁止

2020年3月から、日本は日本国籍を所有していない外国人の入国を原則的に禁止していました。

一時規制は緩んだものの、オミクロン株が発見された後、2021年11月から再び全世界を対象に外国人の新規入国停止に切り替えられました。

いまの国際社会にそぐわないこの鎖国的な政策は、世界的にはかなり批判されていて、WHO(世界保健機関)は「ウイルスは国籍を判別しない。日本の政策は非論理的である。」とコメントしています。

要は、日本人でも外国人でもウイルスにかかる確率は変わらないのに、外国人だからという理由で一律に入国制限するのはおかしいということですよね。

私も、全く同じ場所に住んでいるのに、なぜ旦那は入国できなくて私は入国できるんだろう?とずっと疑問でした。

この政策のせいで、家族や恋人を引き離す結果になってしまったり、留学先や進路を変更しなければいけなくなった人たちなど、多くの人々に影響が出ています。

また、この政策は海外から一時帰国する日本人にも支障が出ています。

例えばある日本人女性は、日本に住む父親の介護のために帰国する必要がありましたが、夫が外国人であるため一緒に帰国できず、0歳と2歳の子どもを連れでワンオペ帰国、そして施設での隔離を余儀なくされたそうです。

0歳と2歳を連れて1人で国際線に乗り、狭い施設で3日間隔離なんて、考えただけでも泣きたくなります。

こんなに感染力の強いウイルスの侵入を、外国人の入国規制をして防げるわけがないのに、この政策が日本で非常に高い支持率を集めていたというのが、何よりも驚きでした。

 

日本人の一時帰国者への批判

オミクロン株が流行し始めた頃、一部の日本人から「勝手に海外行ったんだから、こんな時期に帰ってくるな」という一時帰国者への批判が強まりました。

家族が大変な状態だったり、やむを得ない状況で、それでも決められた隔離を全うして帰国をしている人たちには、本当に心ない言葉だと思います。

中には、「親の死に目に会えない覚悟で日本を捨てて出たんじゃないのか」という過激なコメントもあり、いつの時代の人かと思いました。

私はたまたま結婚相手がアメリカ人で、アメリカに住むことが今の私たちにとって都合が良かったから引っ越しただけで、故郷を捨てたなんてそんな大袈裟な決意をした覚えはないし、親が元気なうちに何回でも会いに帰るつもりです。

グリーンカードを取得したらすぐに一旦帰ってこよう!と2019年の夏にアメリカへ飛び立った私ですが、発行を待っている間にそのままコロナ禍に突入。

隔離期間が長すぎて仕事が休めなかったり、旦那を連れて来れないことがネックで帰国を先延ばしにしていたら、気づけば2年半が経っていました。

やっとのことで仕事の休みが取れ、フライトを予約した矢先にオミクロンが流行しだし、間近に迫った一時帰国を諦めることは、金銭的にも精神的にもできず、そのまま帰国することを決意しました。

私は家族が危篤なわけでも、どうしても帰らなくてはいけない理由があるわけでもありませんでしたが、「2年半家族に会えていない」というのは、故郷に帰るのには十分すぎる理由ではないでしょうか。

帰国前に一部の日本人からの批判を見て、友人に帰国することを連絡するのは少し緊張しましたが、みんなが喜んでくれて本当に安心したのを覚えています。

2020年3月から始まった、グローバルパンデミック。「こんな時」がもう2年も続いています。海外からいろんな気持ちで帰国してくる方々に、ぜひ「よく帰ってきたね」と声をかけてあげれる優しい日本社会になりますように。

 

まとめ

ということで、コロナ禍での一時帰国 〜日本入国編〜 をお送りいたしました!

次回はいよいよ政府指定の隔離施設へ移動、そして完全隔離の日々について書こうと思っています。お楽しみに。

 

エリ

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